「また子殿ー」
「また子どのー」
「まーた子ちゃーん」
「うるさいッス河上!」
「聞こえてるなら返事くらいするでござるよ」
「何の用スか」
「アイス買ってきたからどうかと思って」
「…いらないッス」
「そうでござるか、残念」
「………」
「その赤く腫らした瞳を冷やすには丁度いいかと思ったんだがな」
「な…!?」
「ほーらいくでござるよー」
コンビニのビニールが宙に舞った。
弧を描いて甲板の上へと落ちる。寸前に受け止めた。ひんやりと冷たさがしみる。こんな季節にアイスもないだろうに。
「ナイスキャッチ」
ニヤリと笑ったその顔は到底あの人には敵うものじゃない。
勿論だ。わざわざ比べるまでもない。
「誰を想って泣こうとも自由でござるが、目の腫れは翌日に引き摺るから気をつけるでござるよー」
「余計なお世話ッス!」
張り上げた声は高い空に無意味にこだました。
ぶつける相手が居なくなった苛々を持て余しつつアイスを口にしたら、幾らか気分がすっとした。
(もしも、私の機嫌のいい時にでも現れることがあればもう少しまともに相手をしてやってもいいのに)
本当に、つくづく、間が悪い奴なのだ。
*すきです万また。
また子は晋助様命でそのことしってて色々ちょっかいかける万斉がいいと思います。
そして決まって人に見られたくないような所を狙ってやってくる万斉君。やなやつ!笑